「お、お願い・・・。もう、やめて・・・」


嗚咽を漏らしながら鶫に呼びかける。

しかし、鶫は、

「無理ですよ?こんなことやってるの、私じゃありませんし」


と言って私を蔑むような目で見つめた。

「早く、来てくださいよ。避けてあげますから!」

ザッ・・・・・・!!!

力を振り絞ってチェンソーを振るうが、チェンソーはかすれもしなかった。

「次は私ですか。・・・琉々菜さん。

あなたよく見ると、まぁまぁかわいい顔してますよね?」

そう言うと鶫は、私の顔を舐めるように見つめた。

“まぁまぁかわいい”というところにカチンと来たが、反論する気力も起きなかった。

「その自慢のお顔、潰しちゃっても・・・いいですか?」

そういうと鶫は、血まみれのノコギリを置き、包丁を取った。


「さようなら。」


___ぐいっ

猛ダッシュで近付いてきた鶫を私は左手だけで受け止め、頭突きした。

フラついた鶫を離し、包丁を奪う。

私はそれで、鶫の静脈を刺した。

「グッ・・・」

鶫の静脈から飛び出した血は、天井を濡らした。

その時、気づいた。