「なんでさっき、あんた1位だったの?」


漫画とかでよくある。

1番目立たない子が実は黒幕で、ゲームの主催者だった、とか。

「・・・どうせ、もう2人ですし、話してしまっても、良いかも知れませんね・・・」

ふぅっ、とため息をついて、鶫はそう言った。

そして、急に真剣な顔になり、こう言ったのだ。

「これから話すことは、琉々菜さんにとって、衝撃的なことだと思います。

どうか、正常でいてくださいね」

「? いいわよ。とにかく話しなさいよ」


「・・・私、実は君子の姉なんです」

は?君子って・・・。柳沢!?

「さっき、プリクラのとき琉々菜さんが君子を意図的に殺しましたよね?

その時から、私、根に持っておりました。

実は、うちの家庭は離婚して、鶴見が旧姓なんです。

私が3歳で、君子が1歳のときに生き別れまして・・・。

君子は私のことを知りません。

でも私はお母さんに写真を見せてもらったことがありました。

ゲームが始まった時、なんとなく写真と雰囲気が似ているな、と思いまして。

名前を聞いた時は、ビックリしましたよ。


だけれども、君子には生き残って欲しかった・・・。

だからわざと目もつぶったのに。

あなたが余計な事をしたから、君子は死んだんです」


嘘でしょ・・・?

「プリクラが終わったあとの休憩時間に、ケータイから全てのゲーム機にウイルスを投入しました。

なんのゲームをやっても、私と琉々菜さんが生き残るように、ね。

後でじっくり琉々菜さんを痛めるために、ふぅさんを排除しておきたかったんです」


嘘でしょ・・・?すべて仕組まれていた!?

「じゃあ、鶫、あんたがこのゲームを始めたのっ?」

ハハハと鶫が笑う。

「んなわけないじゃないですか!

・・・なんでここに連れてこられたかは、ホントに分かりません。」

じゃあ、誰が・・・?