このままじゃあ、変な噂がさらに広まっちゃうし
課長にも迷惑が、かかってしまう。
「あのね……それは……」
「お前ら何、無駄口を言ってんだ!?」
背中から課長の声が聞こえてくる。
ビクッ!!
驚いて振り返ると眉を寄せて不機嫌そうな
課長の姿があった。
ど、どうしょう。
慌てて背中を向けてしまう。
ビクビクしていると課長は、溜め息を吐きながら
「くだらん噂が流れているようだが
俺は、不倫なんかしていないぞ。
離婚ならしてるがな」
アッサリと離婚をしてることを話してしまった。
課長!?
「えっ?課長って離婚していたんですか!?」
周りの人達は、驚いていた。
「あぁ2年前にな。
たまたま一緒に居るところを娘が変に勘違いしただけだ。まったく。
くだらんことを言っている暇があるなら
仕事を早く片付けろ!!」
凄い剣幕で叱り飛ばす課長。
すると周りは、慌てて自分達の仕事に
戻って行く。
さすが……鬼課長だと言われるだけはある。
怖さと感心していると
「尾野。お前も早く仕事に戻れ」
それだけ言うとさっさと行ってしまった。
まるで何も無かったかのように。



