恋愛と失恋の果てに。


「あ、いや。別に謝らなくていいよ。
落ち込ませる気は、無かったんだけど……ごめん。
また余計なこと言っちゃったかな?」
申し訳なさそうに謝ってくる阿部さん。

あ、また気を遣わせてしまった。
申し訳ない。
何だかお互い気遣ってばかりだ。

するとクスクスと笑われてしまう。
「アハハッ…何だかお互いに気を遣ってばかりだね。
もっと遠慮なく気楽になってもいいよ。
俺もそうするし」

「はぁっ……」
そう言われてもどうしたらいいか分からない。
恥ずかしくなるだけだし。

モジモジしていたら
急に真面目な表情をしてくる阿部さん。

「あのさ……失礼を承知で聞くけど
課長さんとは、どう言う関係だったの?
普通の部下と上司としたら変だよね。
あんな遅い時間まで一緒に居るなんて……」

ビクッ!!
その言った質問をされたとき……胸がズキッと
痛みだす。

「まさか……不倫とかじゃないよね?」

「そ、それは、違います!!
課長は、すでに離婚していますから」
慌てて否定をする。
だが離婚をしているなんて余計なことを
言ってしまったと思った。

気づいた時は、すでに遅かった。

「離婚……しているんだ?その人……」