恋愛と失恋の果てに。


「お見合い……?お前……お見合いしたのか?」

し、しまった。

自分で墓穴を掘ってしまった。
何でわざわざ自分からお見合いをしたことをバラして
しまったのだろうか。

「は、はい。
でも……偶然にその前に会ってしまっただけで
お見合いとしては、ダメになってしまいました。
だから……その……気にしないで下さい」

うぅっ……自分で何を言ってるのだろうか。
嘘は、言っていないけど言い訳にしか聞こえない。

「そうか……お似合いだと思ったが。
お見合いがダメになったのなら仕方がないな」

お、お似合い!?

私とイケメンの阿部さんがお似合いだと思わないし
何よりそんな風に思われたのがショックだった。

「まぁ、それなら問題ないか
きちんとお礼もしたいし。尾野……良かったら
今日でも一緒に食事をしないか?」
まさかの食事のお誘いがあった。

嘘っ……嬉しい。

「はい。ぜひお願いします」
私は、嬉しくてすぐに返事をする。
こんなチャンスは、滅多にない。しかも
2人きりだなんて……。