しかも
よく見るとその女子中学生は、
めちゃくちゃ可愛い。

ほら……あの今大人気で美人の実力派女優
あの人に……似ているかも。
いや、そんなのは、どうでもいい。

こんな夜遅くに未成年を連れ回しているなんて
何を考えているのよ!?

すると駅の方に向かって行った。
どうしょう……何処に向かっているんだろう?
帰るはずだったけど、気になって追いかける。

少し離れたところから電車に乗り込む。
ドキドキしながら見てると仲良さそうだった。
女子中学生の子は、嫌がることもなく
楽しそうに課長に話しかけていた。

それに対して課長は、頷いている。
しかしその表情は、いつも見ている怖い表情と違い
優しそうに笑いかけていた。

か、課長が笑っている!?

嘘っ……あの鬼課長と言われて
絶対に部下達の前では、笑わないのに。
まるで幻を見ているようだった。

しばらくすると電車から降りて行く。
私も慌てて一緒になって降りた。

すっかり酔いが覚めてしまった。

「何処に行くのかしら?」
何だか探偵気分だ。