恋愛と失恋の果てに。


「千奈美さん。大丈夫か!?
倒れたと聞いて……慌てて駆けつけて……」
息を切らしながらそう言ってくれる。

会社からわざわざ……?
彼の行動に心臓がドキッと高鳴る。

「あの……大丈夫です」

「大丈夫な訳ないじゃん。
倒れているんだから」
私の言葉に対してそう言ってくる恵斗さん。

うっ……確かに。

すると恵斗さんが呆れながら
「まったく。来た早々にイチャつかないでくれる?
俺…予定を台無しにされて迷惑をしてるのに」
迷惑そうに言ってくる。

それに対しては……本当に申し訳ないと思っている。
謝ればいいって言う問題じゃないけど……。

しかし阿部さんは、
「恵斗。千奈美さんを助けてくれたことは、
感謝してる。ありがとう。
だが予定も何もまた、遊びに行くつもりだったんだろ?いい加減にスキャンダルになることは、
やめろと言っているだろ」
お礼と同時に注意をする。

「チッ……うるせーな。
兄貴が来たんなら帰る」
舌打ちをすると出ていこうとする恵斗さん。

あ、助けてもらったこと
もう一度お礼言わなくちゃあ!!

「あの、恵斗さん。助けてくださって
本当にありがとうございました」
慌てて大きな声でお礼を伝える。

すると背中を向けたまま
右手をヒラヒラとさせてきた。