恋愛と失恋の果てに。


ぜーぜーと何とか息をしようともがいていると
後ろから声をかけられる。

「あれ?あんた……そんなところで
座り込んで何やってんの?」

えっ……?
振り返ると恵斗さんだった。

「あ、恵斗さ……ん」
名前を言う前にフッと意識を手離してしまった。

「おい!?」

恵斗さんの声が遠くから聞こえてくる。
周りは、真っ暗で自分は、何処に居るのかも
分からなくなってくる。

しばらくして目が覚めた。
ぼやけているが知らない天井が見えた。
ここは……何処?

「あ、やっと目が覚めた?」

「えっ……?」
横を見ると呆れたように恵斗さんが
突っ立っていた。

どうして?
恵斗さんが突っ立っているのだろうか?
状況が把握出来ずボー然としていた。

「ったく、廊下で俺を見るなり倒れるなんて
どうかしてるよ……お陰で俺が医務室まで運ぶはめになるし予定が台無しじゃん」
呆れたように溜め息を吐かれる。