『あぁ、分かった。それよりさ……
具合が悪くなったって香織姉さんから
聞いたんだけど、それって本当かい?』
(うっ……)
阿部さんの言葉に驚いてしまう。
ビクッと肩が震える上がる。
もしかしてお姉さんから
病気のことを聞いているのだろうか?
すると
『大丈夫?それで、良かったら会社帰りでも
そっちにお見舞いに行ってもいいかな?』
突然そんなことを言ってくるじゃないか。
えぇっ!?
お姉さんの次に弟の阿部さんが家に来たいと
言ってくる。
『迷惑……かな?やっぱり』
「あ、いや……散らかってますし」
思わずお姉さんと同じ言い訳をしてしまった。
そんなことを急に言われても返事に困ってしまう。
しかし阿部さんは、
『アハハッ……散らかっているぐらい
大丈夫だよ!香織姉さんの部屋で慣れてるから』
笑いながら言ってくる。
慣れてるって……お姉さん自身も言っていたけど
一体どんだけ散らかってるのかしら?
そこまで言われると逆に興味が湧いてくる。
『実は、姉さんから言われてるんだよね。
お見舞いに行って来いって。
俺もずっと心配してたし……ダメかな?』
お姉さんが……?
お姉さんとさゆりの顔が浮かぶ。
「分かりました……お待ちしてます」
私は、戸惑いながらも承諾をした。



