ただの勘違いでいてほしい。
2人の撮影を見せつけられるたびに
私の心は、ざわざわと騒ぎだす。
息をするのを忘れるぐらいに苦しい……。
「はい。OKです。
次に別のシーンを撮ります」
ハッ!!
スタッフの声にハッとさせられる。
いけない。撮影中だったわ。
何とか気を取り直してその現場を見ていた。
でも、どのシーンにしてもリアルに仲のいい恋人同士か夫婦に見えて辛い。
課長は、ブランクがあると言いながらも
指示を出せば上手いこと演じ分けてくれた。
まるで本物の役者みたいだ。
天宮麻梨子も……さすが人気実力派女優と
言われるだけあって上手い。
それに何をしていても綺麗で華やか。
凄いと思いながらも、どこか女として嫉妬をしてしまうほど素敵だった。
撮影は、無事に終わった。
私は、この後の打ち合わせとクライアントに
無事に撮影が終了したことを連絡をした。
よし。後は、完成をするのを待つだけだ。
課長に終わったことを知らせないと……あれ?
何処に行ったのだろう?
さっきから課長の姿がなかった。
先に会社に戻ったのだろうか?



