お父さんもお母さんに賛成した。

「年寄りは家にいようかねぇ」

おばあちゃんは家に残る決断をした。

お母さんが私を見た。

「おばあちゃん1人にするのはかわいそうだから…私も残ろうかな?」

私も家に残ることに。

「なら、ちゃんと戸締りとか火の点検とかしてね?なんか心配よ…」

お母さんは新しい帽子をぎゅっと握った。

そんなお母さんの肩をお父さんがさする。

「大丈夫!ちゃんとできるさ!」


そして次の日、お母さんとお父さんと弟は沖縄へ飛び立った。