部屋の中にはモニターと鏡がある。

モニターには、受付が映っている。

リリカは、家から持ってきたコテで茶色の髪を巻いた。

髪は胸あたりまである。

慣れた手つきで次々と巻いていく。

そして、化粧をする。丁寧に下地、アイライナーとこれもまた慣れた手つきでしていく。

その時、室内にある電話が鳴り響いた。

『リリカちゃん、1人目のお客様来られたよ、もう大丈夫?』

『はい、大丈夫ですよ』

そういって、受話器を置いた。

軽くマスカラを塗り直し、服を整えた。

それで「リリカ」は完成した。