莉子のお願いは珍しいから、OKしたいけれど…もう二度と“関わらない”と決めていた為にどうしようか口ごもってしまう

「…ダメ?」

「う、うーん;;」

首を傾げて子犬のようにしょんぼりして、目はウルウルとされる

莉子のこれに弱い私は、凄く困ってしまう

……まぁ、バレないようにしたらいい、よね?

「……分かったよ。ついて行ったらいいんでしょ?」

「!やったー!!ありがとう響♡」

「っぐぉ!」

私がOKすると莉子は嬉しさのあまりに飛び付いてきた

タックルに近いそれをモロにくらった私は変な声で倒れないように踏ん張った

…あ、危なかった!今のはヤバかった;;

そのあと、莉子は青木空太の自慢を永遠と話し、私は軽く相打ちをしながら一時間目の授業が終わる予鈴はまだかと密かに思っていた





この選択を選んだ私は、多分後から後悔するだろう

まさか、あんな展開になるなど予想していなかったのだから