きっと、圭の事だから ケー番すら聞き出せていないんだろうと思うと、少しだけの優越感が込み上げてきてまたにやけそうになった 「…譲れねぇな…」 バイクを走らせる音に俺の言葉はかき消されるが、それでも自分自身に言い聞かせるには充分だった でも、これから起きる出来事に 俺は、俺達はまだ…気付いていない