結構すんなりと答えた私に、皆が驚いた顔をした

「あ、あれ?違っ、た??」

「……いや、むしろ当たってる」

淳は本当に当たっているのが不思議だと言うような目で私を睨んでくるが、そこはあえて無視しようと視線を合わせないようにした

「って、あれ?」

「ん?どうした響」

「あ、いや……ねぇ、まさか青木空太が副総長なの?」

私はここまで言って疑問に思って、首を傾げて聞いてみた

(いやだって、莉子が青木は幹部だって言ってた…)

ここに居るのは、私の言った事が正解なら総長と幹部だけになる

けれど、青木も幹部と聞かされていた私は副総長が居ないのではとフと思ってしまった

だが…今思えば青木が副総長だと言われれば納得する気持ちがあってしまうのが不思議だった

だって、圭に劣らずオーラが他とは違って感じられたから

「……フッ、やっぱりお前は面白いな」

「はい?」

「副総長が青木だ。それは”黒龍士“以外にあまり知られていない」

なんだかますます気に入られてしまったようだが、今はそれ所ではない

「はぁ?ちょ、なんで!莉子は幹部だって…」

「ああ、アイツは表側はそうなってんだ」

「い、意味分かんない;;」

頭を抱えたくなる私は溜め息を吐いてからゆっくりとしゃがみ込んだ

「響ちゃんって凄いね!一発で当てちゃったよ」

「アハハ…;;」

「てかさ、まだ俺残ってんだけど?」

「いや、アン…達巳さんはアレじゃない?表側は副総長だけど実際は喧嘩馬鹿な幹部でしょ」

「喧嘩馬鹿とか言うなや;;」

一気に力が抜けた感じに私はもう少しで達巳を”アンタ“呼ばわりをするところだった

他の人と違う雰囲気が出ないように平等にしなければならないのに危うく口が滑りそうだったので内心焦ったのは言うまでもない