「わたし、ホントに今日来れてよかったです。 テクホのこと一目惚れで……、いや一耳惚れかな? 洗練された楽曲にすごく特徴的なシュウさんの歌声、それでいて今日初めて知ったパフォーマンス性。 もうすべてが好きすぎて……」 そう私は熱くなって語りながら気づけば、また視界が揺らいでた。 『ありがとう。 てかまた泣いてるし(笑) まじでそういう事言うとか反則だからな』 彼は私の頭をくしゃーとして、少し照れたような表情を見せた。 あぁ、なんだろうこの感じ。やっぱり素敵な人だなぁ。