必然的に、私はあの例の屋敷へと足を傾ける。
傾けすぎて、アキレス腱に大きなダメージを負うほどであったが
これもやむを得ぬ代償であると自負しているのです。



あった!

あの屋敷だわ!!



ノックをすると、中からシワッシワの老婆が
顔をのぞかせる。




老婆「はい。やばい館、主(あるじ)のキャサリン・デイヴィスです。
    こわいだろ。」


私「はい怖いです。それはもう死ぬほど。」

老婆「せやろ?それでええんや。」

私「せやろじゃないわよ!あなたが私たちを招いたせいで
  元カレの祐樹くんが割と大きめのハチにこれでもかって位に
   右鎖骨付近をメッタ刺しにされたのよ!!いええぇぇぇい!!」

老婆「あなたの元カレの右鎖骨付近をメッタ刺しにしたハチと
    うちの屋敷と一体どんな関係があると?」


私「くっ、、!
   、、、、、
    、、、、、意外と正論を言うのねこのクソババア。」