虹色の涙



『キーンコーンカーンコーン』

聞きなれたチャイムが学校中を包み込む。


今日は水曜日、部活はない。
私の入っている美術部は、水曜以外でも急になくなることが多いんだけどね。


「彩生~、じゃあねっ」

くりんとした長い髪を二つに結ぶこの子は、中1の時に友達になった芽衣。
私の友達といえば、芽衣くらいしかいない。

女の私から見ても、とっても顔が可愛いし、明るい。私とは正反対。


「うん、バイバイ」


校門を出て私は教科書やらなんやらが大量に入った黒いリュックを背負いなおした。

そして、大きな交差点で、いつもは左に行くところを右に曲がった。
右に行く人は、当然だれもいない。1年っぽいやつに不審な目で見られる。