虹色の涙

 ・
 :
 *
 :
 ・

「彩生」

「ん?」


こうやって君に名前を呼んでもらえるのも、もう最後なのかもしれない。

「好きだよ」

ーばちん、ばちんっー

君が持つ半透明のビニール傘に大粒の雨が直撃する。



私のことをこんなにも好きと言ってくれる人がこの世界にいる。私の居場所なんてないって思ってたこの世界も、輝いて見える。


でも、だめなんだ。


「でもね、」


君の茶色い瞳に私が映る。ん?という表情をしている君は、子犬みたいで可愛い。



「この恋は、これでおしまい。」