ゆっくりと自分の気持ちを語る夏樹に、皆は静かに耳を傾けている。
「そう思ったら、自然と自分のことを『オレ』って言わなくなってた。男から女に戻る自分にずっと違和感を感じてて、今まですごく悩んでいたのに…。それが嘘みたいに普通に元の夏樹に戻れた気がしたんだ。だからね、ふゆちゃんのお陰なの。ふゆちゃんが傍に居てくれたから、戻れたんだよ」
「なっちゃん…」
そこで不意に、冬樹の奥に座っていた並木が口を開いた。
「良かったな、冬樹っ」
そう声を掛けると、肩を組むように冬樹の肩にその大きく逞しい腕を回した。
「…並木さん…」
「お前達は、二人が揃ったことでやっと本来の姿に戻ることが出来たんだなぁ。やっぱりお互いが必要不可欠だったってことだ」
そう言うと、嬉しそうに冬樹の頭を少し乱暴にガシガシと撫でた。
「ちょっ…並木さんっ」
その乱暴さに冬樹が不満の声を上げるが、心なしか表情は嬉しそうだった。
「実はね、夏樹ちゃん。こいつも本当に最近になってやっと明るい笑顔を見せるようになったんだぜ?」
「え…?」
「ちょっと!並木さんっ?」
乱れた髪を整えながらも『余計なことを言うな』と言わんばかりに非難の目でこちらを見つめてくる冬樹を、並木は笑って流す。
「そう思ったら、自然と自分のことを『オレ』って言わなくなってた。男から女に戻る自分にずっと違和感を感じてて、今まですごく悩んでいたのに…。それが嘘みたいに普通に元の夏樹に戻れた気がしたんだ。だからね、ふゆちゃんのお陰なの。ふゆちゃんが傍に居てくれたから、戻れたんだよ」
「なっちゃん…」
そこで不意に、冬樹の奥に座っていた並木が口を開いた。
「良かったな、冬樹っ」
そう声を掛けると、肩を組むように冬樹の肩にその大きく逞しい腕を回した。
「…並木さん…」
「お前達は、二人が揃ったことでやっと本来の姿に戻ることが出来たんだなぁ。やっぱりお互いが必要不可欠だったってことだ」
そう言うと、嬉しそうに冬樹の頭を少し乱暴にガシガシと撫でた。
「ちょっ…並木さんっ」
その乱暴さに冬樹が不満の声を上げるが、心なしか表情は嬉しそうだった。
「実はね、夏樹ちゃん。こいつも本当に最近になってやっと明るい笑顔を見せるようになったんだぜ?」
「え…?」
「ちょっと!並木さんっ?」
乱れた髪を整えながらも『余計なことを言うな』と言わんばかりに非難の目でこちらを見つめてくる冬樹を、並木は笑って流す。



