そんなに時間が経たずに
沖田さんと体格の良い男性が
部屋へと入ってきた。

桜花「近藤勇さんですよね!!」

土方「お前、マジでなにもんだ??」

桜花「何者かと言われましても
言っても信じて頂けないと思います。
これから、私はどうなるのでしょうか??」

土方「はぁ…。お前名前は??」

桜花「私か貴方たちを
知っているとはいえ
相手に名を尋ねる際には
自ら名乗れと、御両親に
教わってはいないのですか??」

土方「はぁ!!」

近藤「ハハハ。すまんすまん。
素直な子だ。
ワシは壬生浪士組 局長の近藤勇だ。」

土方「ちっ…副長の土方歳三だ。」

沖田「一番隊隊長 沖田総司です。
貴女のお名前を教えて頂けますか??」

桜花「私は虎神 桜花と申します。
私は人を信じる事が出来ません。
ですので私の事はほっておいて下さい。」

土方「そうはいくかよ。
お前がもしかしたら紀州のもんかも
知れねぇからな。
お前が話してくれたら話は別だかな。」

桜花「どうしても話したくないと
言えばどうなるのですか??」

土方「この場で殺す。」

そう言うと刀を抜き、桜花の首に
当てた。
桜花は怯えることをしなかった。

桜花「殺すなら殺して下さい。
私には生きる価値など
もうどこにも無いですし
必要とされていませんから…。」

近藤「トシ、少し落ち着け。
虎神君と言ったかな。
良かったら話してくれんか。
ワシは少しでも力になりたい。
女子をほっとく事など
できんしな。」

桜花「信じてもらえないと
思いますよ。
それでもですか??」

3人は頷き桜花の言葉を待った。