大和「伊勢さん、日向さん…」

伊勢「お、大和!」

日向「…出るのか?」

大和「はい。お二方の燃料、使わせて頂きます」

天一号作戦に用いられた燃料は北号作戦より戻った伊勢、日向から移したものが元となっていた。燃料の無くなった二人はその後浮き砲台となる。

大和「…」

伊勢「なんて顔してんのさ、大和」

うっすらと涙を浮かべる伊勢。決して溢すまいと堪え、震える。

大和「こんな、こんな形で私が使うのは申し訳ないです。私は、お二方のような航空戦艦でもない。単なる戦艦の時代は、もう終わったというのに…」

日向「何を言っている」

日向が大和の肩を叩く。

日向「大和が単なる戦艦なものか」

伊勢「そうよ!」

伊勢も日向に乗る。

伊勢「史上最大、世界最強の戦艦が何を言ってるのさ」

日向「君なら必ずやり遂げられるさ。私たちはここで、君たちの戦果報告を楽しみにしてるよ」