葵side

なんか、体育館につれて来られた。


何するのよっ!

『今からあんたを襲うんだよ』


え、怖い。

誰か助けて。

その時だった。

私の王子様の声が聞こえたのは。

『葵ねぇちゃん、明日菜ねぇちゃん大丈夫⁉︎』


『な、何⁉︎お前がなんでここにいる?』

『お前達の後をつけていたのさ。見失ってひやひやしたけどね。』

『葵ねぇちゃんと明日菜ねぇちゃんに指一本でも触れてみろ?その時は許さないぞ』

ちょっと頼りないところもあるけど、いざってときは私を助けてくれる私だけの王子様。

と思っているのはわたしだけなんだろうな。

『ん?あー、そういう事か。お前、こいつの事。
なるほどな。へへへ。』


こいつの事って私の事?

『あのな、こいつお前の事、おねぇちゃんとしてじゃ〜』

おねぇちゃんとして?ん?
飛鳥わたしのことどう思っているの?
『ヤメロォォォォォー。それ以上』

それ以上?何?何なの?
『ねぇ飛鳥今の話って⁉︎』

ボコ、ボコッ飛鳥がそいつらに殴りかかる。

『葵、明日菜。オメェら大丈夫か?
一つ言っとくぞ。葵、君の騎士は俺だけだ。』


また、口調変わってるし。なんなのっ!

でも、『君の騎士は俺だけだ。』って言葉にキュンとくる私。

私は飛鳥に、『ありがとう飛鳥』と答えたら、

照れるだろっだって。
その後には。
おうっ!だって。

さっきの話はきになるけど、まーいっか。

そう言って私たちは一緒に帰ったのだった。