王の朝は昼から始まる。

11:00
「起きて下さい!もう昼ですよ!」
「ふぇ?」
あぁ、なんと可愛い寝顔…。
「( ˘ω˘ )スヤァ…」
「( ゚д゚)ハッ!早く起きてくださーい!」

12:00
「おはよ〜」
「おはようございます…って、もう昼ですよ!おはようじゃないですよ!」
「もぉ、朝からうるさいよ?そんなに怒ったら白髪生えるよ?」
「だから昼ですってば…」
「そんな事よりお腹空いた…」

13:00
王は玉座で空を見ていた。

14:00
王は玉座で空を見ていた。

15:00
「神官ー、アイス持って来てー」
「はい、ただいま」

16:00
王は玉座で空を見ていた。

17:00
「神官ー、アイスー」
「…はい、ただいま」

18:00
王は玉座で空を見ていた。

19:00
「神官ー、ア・イ・ス!」
「…少しは玉座から動いてくださいよ!」
「えー、動きたくないよぉー」
「だって、アルヴィン様7時間もそこにいて飽きないんですか?」
「飽きないよ、だって空はいつも違う景色を僕に見せてくれる、それにあの夕暮れを見ていたら今日もいい日だったと思えるからね」
「アルヴィン様…何いい話ぽくしてるんですか!全っ然いい話じゃないですよ!いい日って、玉座に座ってるだけじゃないですか!」
「あぁ、もううるさいな!わかったよ、動けばいいんでしょ」
王は玉座から立ち、窓辺の前に立った。
「ふぅ…いい夕暮れだ」
「働いて下さいよ!」

20:00
「よし、夜飯にしよう」
「わかりました、メニューはどうなされますか?」
「う〜ん、パフェで」
「……夜ご飯ですよ?」
「ん?」
首を傾けるアルヴィン王。
か、可愛い…
「じゃなくて!夜ご飯にスイーツはダメです」
「えー、ケチ!」
「ケチではありません!アルヴィン様の事を思っての事です」
「ふーん、じゃあ夜飯は任せたよ」
「いいんですか?」
「あぁ、僕の事を思ってくれてる料理を楽しみにしてるよ」
「はい!」
その後の夜ご飯は、野菜いっぱいのメニューにした。
「(´°ω°`)マジカヨ」

21:00
王は玉座で空を見ていた。

22:00
就寝。

「寝ましたか、さぁて仕事頑張りますか!」

3:00
「もうそろそろ睡魔が…、ダメです!起きる のです!ここで寝ては神官は務まらない!」

4:00
「_( ˘ω˘_ )⌒)_スヤァ」

??:00
「仕事、お疲れ様」

7:00
「むにゃ…( ゚д゚)ハッ!しまった…寝てい…」
神官が起き上がると背中にかかっていた毛布が落ちた。
「これは…」
そして、机を見ると紙が置いてあった。
そこには『寝る時はベットじゃないと風邪引くよ?無理は体によくないし、お前が体調崩したら僕が困るからね、ちゃんと寝るんだよ』
「アルヴィン様……ん?」
『PS・寝顔可愛いね笑』
「なっ///…!?」

11:00
「さてと、もうそろそろ起こしに行きますか」

そんな感じで、また王の1日が始まるのであった。
「ほら!起きて下さい!もう昼ですよ!」
「アイスぅ〜、むにゃむにゃ…」