咲希のせいじゃないのに...

「咲希、咲希のせいじゃないでしょ?
そんな、痛むものじゃないし学校に行けないのは残念だけど、宮森くんがいるから入院生活楽しくなりそうだし」

「み゛や゛も゛り゛ぐん?ぐす」

鼻声になってしまった咲希にティッシュを渡す。

「うん、」
と、宮森くんの方に視線を向ける

「どうも、伊吹さんと同室になった
宮森 彼方です。
お取り込み中なのに、ココにいてごめんね」

「はっ、いえいえ、とんでもございません!
真央の大親友の、戸川 咲希といいます!
宜しくお願いします」

さりげなく大親友とかつけてるし笑

そんな、びっくりするかなー

「なんで改まってるの?ははっ、
まぁ、いいや。
で、学校は?」

「はっ!8時じゃん!もう行かなくっちゃ!!
じゃあね!ノート綺麗にとってくるから!
写してね!放課後くるから!じゃ!」

「あ、う、うん...?」

「愉快な子だね」

ふふっと笑った宮森くん。

「うん。とってもいい子でしょ?」

「そうだね、友達思いって感じ」

「そうなの。大切な友達なんだー...
そういば、朝ご飯っていつとか決まってる?」

「あ、そうだった。
起きたらナースコール押さなくちゃ」







「「いただきます!!」」

もぐもぐ...

全然味しない気が...

「なんか、やっぱり味薄いんだ...」

「ははっ、そうだよ。病院だからね、塩分とか色々調整しないといけないからさ。」

「そっかー、お母さんも私産んで、入院してた時に食べたみたいだけど味がいつもと違って変だって言ってたから、ほんとその通りだね」