｢ってことは、彼女は今日の昼に事故にあったってことですか？｣

夜ご飯を食べながら看護師に聞く。

｢えぇ、宮森さんと同世代みたいだし目が覚めるのも遅くないから打ち解けられると思って。｣

｢まぁ、ぼくは別に気にしませんけど｣

たまーに、僕の病室新しく入室してくる人がいる。

まぁ、すぐ退院していく人ばっかりで仲良くなった人なんていないけど

｢まぁ、仲良くやってちょうだいね｣

｢...はい......。｣

｢それじゃ、ご飯食べたらナースコールよろしくね｣

｢わかりました｣

｢あ。それと！伊吹さんが目覚めた時もナースコールちょうだい！｣

｢伊吹さん...？あぁ、わかりました｣

この子、伊吹っていうのか...

ぼんやりとその、伊吹っていう子を見つめた

荒い呼吸と、少し流れてる汗。

痛々しいな...

なんて思いながら味の薄い味噌汁を飲んだ

結局ご飯中に、彼女は目覚めなかった