僕は幼い頃から自分の体の異変に敏感になっていたせいか、

他のことも鋭くなった。

だから、態度や言葉がいつもと違うだけでビビってたんだ。


だからか...


俺の予想は見事的中。


それ以来見舞いになんて来なくなった。


看護師の人とか医者とかすごい怪しんでた。

見舞いもこないし、入院料もそのまま。

ここから出されるとこだったんだけど、

父さんのお兄さんが僕の入院費も出してくれたし、
家が遠いいからあれだけど

たまーに見舞に来てくれる。

元気になって退院したら家に住みなって言ってくれたし。

だから、何一つ不自由なことはなかった。


だけどさ、やっぱり

『親が自分を捨てた。』

それしか考えられなくなって、

臆病になって、

一人称は、気付けば

゙僕゙

に変わってた。

周りは驚いてたみたいだけど、
無意識に変えてた。

゙僕゙に変えたのは臆病の象徴かな...とも考えるようになった。

弱々しいじゃん?

この歳になって僕とか...



まぁ、それでも

いまはこうして生きてられてるからそれでいいかなって思うけど...