恋日記

あれは、
小学校５年生の時

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内科検診で異常ありと診断された時だった。
学校に親が呼び出された。

｢あのっ、彼方の大事な話って？！｣

それまでは、一人っ子だったしすごく大切に育てられてた。

父さんは会社の社長を務めててお金だってあったし、母さんは主婦としていつも僕のそばにいてくれた。

｢実はですね...今日の内科検診で...｣

僕の健康カードと幼い僕には理解出来ない書類を母親の前に出す担任。
その横には校長。

｢え...？！
か、彼方に病気か何かがあるってことですか？！｣

両手で口を塞ぎ震えてる母さん

｢まだ、内科検診で発覚しただけなので今日はこれで早退してもらい、病院の方で詳しい検査をして頂ければと...。｣

｢わ、わかりました。
いますぐ向かわさせていただきます｣

母さんは思いっきり立ち上がって僕の手を引っ張って
でも、ちゃんと校長室を出る時は礼と｢ありがとうございました｣の言葉を忘れずに走って学校を出た。

助手席に僕を乗せた母は

｢大丈夫だから。一回検査してみましょ？｣

って微笑んだ

だから僕は

｢俺、病気なの？｣

っていった。
あ、この時は一人称俺だったんだ。