「大丈夫だった?昨日見た時よりも元気そうね」

「うん!もう元気!
あ、そーいえば同じ病室になった...」

「高校二年生の宮森 彼方です。
よろしくお願いします」

「あら、まぁ!かっこいい人じゃない!」

「ふふ、お母さんもそう思う?」

やっぱり、どの年齢から見ても宮森くんはイケメンだ。

地毛なのかわからないけど少し茶髪で、筋の通った鼻に大きい目。
唇も女の子みたいに綺麗で肌だってすこーし焼けてるかんじだけどすべすべ感たっぷり!!
これ以上のイケメンがいるのかって話だよねー!!

「お母さん、結構タイプ!」

「もー。お母さんったら何歳だと思ってるのよー」

全く

「ははっ。ありがとうございます」ニコ

ドキッ...

「王子様スマイル...」ボソッ

私のつぶやきに、「ほんと、そーよね!」

なんて、いい歳して共感してくる母。

「こんな子が真央と同室でよかったわ。
少し安心した...!」

「うん!でしょでしょ!」

「えぇ!真央、そういえば歩いたりできるの?」

そーいや、ここに来てからベッドに出てないや

「それがわからないんだよねー。
ベッドから出てないから」

「あら、そうなの。痛みは?」

「うーん、お腹に力入れたりしたら肋骨痛いけど、足は固定されてるから特に」

「そう、大丈夫そうでよかったわ。
ご飯はどうだった?利き手怪我してるけど、私が両手使えるように特訓しておいてよかったでしょ?」

そう、私のお母さんは利き手の方を骨折したことがあってその時不便だったから両利きに直したらしく、私にもそれを伝授してくれた