それからまもなくして私達は小学校を卒業した。

その時、美来にはあの寄せ書きをプレゼントした。

嬉しかったのか涙をポロポロと零して真一に抱きついていた。

その時の心境は言うまでもない。

美来が居なくなることが、心底寂しくて、それどこじゃなかった。

その日、みんなは最後に一緒に帰った。

いつもの個性的な私服じゃなくて、パリッとしたブレザーで。

美来も、いつものズボンじゃなくてスカートで。

だから、なんだか恥ずかしそうにしててそれもまた可愛かった。

みんなで最後に撮った写真は、この先ずっと大切にしたい。そう思った。