いつかの君を信じて

「それも言うな。恥ずかしいっつーの」

本人にバレないか心配で赤くなりかける顔を必死に抑える。

「おいっ?私のこと忘れてない?」

誰かの声が…もう一人忘れてた。彼女の名前は川奈美来(かわな みらい)。ボーイッシュで快活な彼女は、スポーツ万能で真一と同じ陸上のアスリートに入っている。

私たち4人は、小学校からの帰りだ。見事に地区にいる6年生、5人いるうちの私達は家がかなり近く仲も良いので毎日のようにこうして帰っているのだ。

「…忘れてないしー。で?美来はどうなの?」

話を逸らすべく強引に恋バナに引きずり込む。

「私ー?好きな人いないよー?」

「そうだったね。こういうタイプは修学旅行で得するよね」

「あっでも、強いていえば真一みたいなタイプかな?」

突然話を振られた彼は思わず噎せて、少し紅潮していた。

「どんまいだな、舞さん?」

泉がふざけていうもんだから私まで紅潮してしまった。