「えっ！舞さんって真一のこと好きなの！？」

「…/////悪い？あっ！でも、勿論この前のことは知ってるよ？」

こんな恋バナをしているのは幼馴染みの男子。三門泉（みかど せん）。

小学1年生で知り合って家も近く、家族ぐるみでの付き合いになっている。更に今は同じクラスの同級生でもある。何だか彼と接点の多い私は、恋バナもできるくらいには彼を信用していた。

「あいつこの前人前で振られたんだよ～勇気あるよな」

そっと後ろを振り向くと話の中心である岩田真一（いわた しんいち）がいる。

「どんまい♪」

そう真一に聞こえるようにいうと彼は仕返しのごとく私たちの間にハートマークを手で作ってきた。
「ごめんてー。でも、それはいかんわ。なあ、舞さん？」

泉が私に悪意のある笑みを浮かべてくる。

「なんや？恋バナか？泉？」

「いや、お前には秘密の恋バナー。これ言っちゃまずいもんな、舞さん」