「気安く触らないでくださいよ!!あなたみたいな人、嫌いだって言いましたよね!?」


咲希が慌てる。


「ほんなら放課後、テニスで勝負しようや。あんた勝ったら諦めたるわ」


「そ、そんな一方的な!?しかもあなたコーチじゃないですか!?」


「ふーん??自信ないんや、キャプテンの癖に」


樹荏がほくそ笑む。


「みんなの前で腕見てもらお、言うてんねん。腕も知らんヤカラに教わんの嫌やろ??」


顔を近づけニヤニヤする。


「しかも俺が負けたら諦めたるて言うてるんですけど??」


「わかりましたよ!!やればいいんでしょう!?やれば!!」