「なあ~もう!!俺が悪かったから!!出て来てくれへんか!?」


「……じゃあ私、先輩と付き合っていいですか??」


「なん!?それはそれ、また別の話やん!!今はアレのごめんであって」


「それはそれ??じゃあ私があなたを嫌いなことに変わりありませんから」


あまりの悔しさに声が震える咲希。唇の感触が生々しい。


が、開き直った樹荏が、


「そんなん!!俺かてガチでファーストキスやねんで!?上等やん!!そっちがその気やったら、意地でも惚れさしたるからな!!」


「知りません!!」


子供だと思って、散々人をバカにして!!こんな奴もう相手にしない!!
真面目にちゃんと高校生らしい恋をしよう!!


と、咲希は自分に言い聞かせた。