あたしがみんなに意見を言ったあと、
そんなすぐに友達が
寄ってきてくれるわけでもなく…
いつも通りだった。
莉子「あーあ、
誰もあたしなんかと
話したくないのかな〜」
歩美「いいじゃない、
それならそれで」
莉子「歩美は鉄のハートだから、
大丈夫だろうけどさ…
あたしは無理だよ!!死ぬ!!!」
歩美「まあね、
ガラスのハートだものね。」
莉子「…なんか歩美に言われると、
悔しい…」
まあ、歩美がいるから。
何があっても怖くないよ。
「なーんか、意外だな」
「りこちゃんっていうのか〜」
「腹減った」
急に目の前に現れた3人組。
たしか、バスケ部だっけ?
クラスの中心的グループで、
いつも一緒にいるよね?
「ねえ、俺らと友達になろーよ」
前髪をピンでとめてるのに、
なぜかカッコイイ男子に言われた。
「……?」
え?
今…なんて?
「……俺らさ、
今まで七星のこと地味でつまらないって
思ってたけど……違ったわ!」
莉子「じ、地味……」
ズバッと言われたな…。
「ちょ、聞いてる?!」
莉子「はっ!……あ、どーぞ…」
クスクス
歩美がまた笑っております…。
何がそんなに面白いのやら…。
ていうか、男子苦手なんだから
助けてよ!!
「お前、おもしろいのな!
前に、教壇のとこでみた時から、
すっげー話してみたかったんだよ!」
莉子「…は…あ…」
「ってことで!俺らはもう友達な!」
莉子「えっと…」
なんか強引だな…。
ちゃんと話し聞いてなかったから、
意味わかんないし…。
歩美「もう〜莉子!
いつまでも怖がってちゃ
ダメでしょ?!」
ぐぬぬぬ。
そーだよね……。
うん。
あたしは、男子たちの方を向く。
莉子「よ、よろしく。
七星莉子です…」
天真「おう!
俺は、天真」
早希「早希」
大輝「こいつ、
飯のことしか頭にねーから、
ごめんな〜。
俺は、大輝な!」
あたしは、天真たちと
すごく仲良くなれそうな予感がしてた。
まあ、その通りだったんだけどね!

