翔太「りーちゃん、起きて」


翔太の声で目を開ける。

あたし、リビングで寝てたんだ…。

テーブルの上には、

未緒の作った夜ごはんがおいてある。

まだ夜か…。

よかった。



翔太「ほら、ちゃんとご飯食べて」

莉子「ありがと!

   ……あれ?二人は?」

翔太「先に食べて、もう行った」

莉子「え?どこに?」

翔太「まだ寝ぼけてんの?

   学校に決まってんだろ?」

莉子「え?!翔太!

   今って……あ…さ?」

翔太「そーだよ

   りーちゃん、昨日からずっと寝てた」

うっそ?!

そんなに寝てたの?!



莉子「えっ!

   じゃあ、今、時間やばいんじゃ…」

翔太「げ…!

   やっべ!忘れてた!」  


翔太は、遅刻!と叫びながら

玄関を出てしまった。



莉子「ちょっと!

   しょうたああああ!」


おいていかないでよ!