莉子「ただいまー!」


無事、家までついた。

浩平って呼べるようになったしね!




…あれ?

家が暗いんだけど…。

誰もいないの…?



リビングに行っても、

誰もいる気配がない。

いつもは、誰かしらいるのになー。

なんで?

まだ帰ってないのかな?みんな。




勉強でもしとこう。

そう思って、

自分の部屋でノード広げた。



すると、玄関のドアが開く音がした。

翔太かな?

階段を降りると、

ほっぺにくっきりと手跡をつけた

未緒がいた。



未緒「ただいま〜腹減った〜」


いつも通りにしてるけどさ…

気になるよ?!

赤すぎるし!



莉子「ちょっと!未緒!

   ケンカでもしたの?!」

未緒「は?!してねーし!」

莉子「じゃあ、

   なんで叩かれたあとがあるのよ!」

未緒「……」


なんで教えてくれないの?!

あたしには、

隠し事させてくれないくせに!



莉子「ちゃんと言って!

   言わなきゃ、ご飯抜き!」


未緒「…夕飯つくるのは、

   俺だろーが…」



…まあ、そうだけどさ…。


家事担当は、未緒なんです!

意外でしょ?!



てか、今はそんな話じゃなくて!


莉子「……痛そう」


あたしは、

真っ赤に腫れてるほほを触った。



未緒「っ?!……////」


あれ?なんかもっと赤くなった…?



…こうやってみると、

美緒って、ほんとに綺麗な顔してるなぁ。

女子にキャーキャー言われるのも、

わかるよ…!


美緒「ちょ…もう無理…//」



未緒は、あたしの手をはらって、

自分の部屋に入った。


結局、教えてもらってないんだけど?!


ずる…。