浩平「莉子、かえろ」



放課後、

校門にあたしと歩美が行くと、

ひーくんが待ってくれていた。



莉子「ひーくん!

   待っててくれたの?!」

浩平「うん、てかさ」



ひーくんがあたしのかばんを

簡単に奪い取った。


莉子「ちょ、ひーく…」

浩平「ひーくんじゃなくて、

   浩平って呼んでくれたら

   返してあげる」

莉子「っ?!」


そんな急に…

無理だよ!


浩平「ほーら、はやく!」

莉子「うぅ…

   ひーくんの意地悪〜」

浩平「…?!……////」


なんで赤くなってんの?!

あたしの方だよ、

恥ずかしい思いするのは!

なんか、いらいらしてきた!


莉子「こ、浩平!返して!!」



言えた!!

よっしゃ!



浩平「っ…//」

莉子「……なんとか言ってよ?!」

浩平「想像以上……///」

莉子「え?なにが??」

浩平「鈍い莉子ちゃんには

   教えてあげませーん」

莉子「なっ!!」



そのまま、

浩平はあたしのバックを持って、

歩いて行く。

歩美もいるんだから、

ちょっと待ってよ!


って、思ったら。

もう、歩美はいなくなってて、

たぶん先に帰ったんだと思う。


いつも、ちょうどいいタイミングでいなくなるからな〜。


さすがとしか、言いようがないよ。


浩平「帰るぞ、莉子」

莉子「うん!」



あたしは、浩平の横に並んで帰った。