3人で話していたら、

なんだか視線を感じた。


周りを見ると、

クラスのほとんどが


こっちをガン見してる。


え?!


たしかに、

ひーくんは有名みたいだけとさ、

そこまで注目されてるの?!



莉子「ひーくん!

   なんか、すっごい見られてるよ?!」


浩平「………ああ、気にすんな」


あたしが小声で言うと、

ひーくんはめんどくさそーな顔して、

さっきまで明るかったひーくんは、

どこかへ行ってしまったみたい…。


莉子「いやいや、気になるよ!」

浩平「…」


なんで黙ってるの?!


あたしは、

蒼汰くんに助けを求める目でみると、

蒼汰くんは、こそっと話してくれた。


蒼汰「浩平さ、女嫌いだから、

   女子とは話さねーんだよ。

   だから、女子たちが、

   莉子ちゃんには笑いかけてるから   
   びっくりしてるんだと思うよ」


うっそ…。

そんなにひーくんって、

女の子苦手なの?!

初耳だよ…。


じゃあ、女子の方々は、

あたしがウザいんじゃ…。

これって、ヤバイやつじゃん…!



莉子「ひ、ひーくん!

   あたし、やっぱ帰るね…!」

浩平「なんで?」


ひーくんは、あたしの腕を掴んで、

行かせてくれない。