浩平「蒼汰!こっちこいよ!」


蒼汰くん…?

友達かな…?



すると、

そこに座っていた男子がこっちに来た。



蒼汰「珍しいな?

   お前が、女子と話すなんて」


なんだか、元気そうな男子。


浩平「紹介するわ、

   さっき言ってた、婚約者」


蒼汰「へー…って、

   あれガチか?!」

浩平「ガチだよ!

   俺が、嘘つけるとでも??」

蒼汰「あー、無理だな」


もしかして…

ひーくんのテンションが高いのは、 

この人と話してたから…?



昔から、

男子とはしゃぐの好きだったよね。


なのに、あたしが一人でいると、

いつも来てくれた。



蒼汰「え!!

   君って…七星莉子ちゃんだろ?!」


莉子「え…と、はい」



ひーくんのお友達でも、

やっぱり男子は怖い…。


それにしても、

なんであたしの名前知ってるんだろ??


浩平「莉子、覚えてない?

   こいつのこと」



何言ってるの?!ひーくん。


初対面だよ?!




莉子「……今日初めてあったと思うよ…?」

浩平「あー、やっぱ覚えてねーよな。

   俺が、小さい頃、

   よく一緒にいたうるさい奴だよ」


莉子「………ひーくんと仲良かった…?

   ………あ!もしかして、


   元気くん?!」


蒼汰「げ、元気くん?!?!」


浩平「ぶほっ!!!!」


すごい驚いてる蒼汰くん。

それをみて、吹き出したひーくん…。

仲良すぎでしょ…!



莉子「あの…えっと……

   なんかいつも元気で、

   ひーくんと楽しく

   話してる人がいたけど…

   名前知らなかったから、

   元気くんって

   自分の中で呼んでたの…」


蒼汰「そーいうことね!

   俺、人違いしてるかと思ったし!」

莉子「ご、ごめんなさい…」


蒼汰「いーよいーよ!

   おもしれーし!」



この人、

小さい頃から全然変わってないな…。


周りの人にも、

元気を与えられるような人。


ひーくんが好きなのも、わかるよ〜。