「そうだね、確かに適性はあるよ。」

　そして一人一人の適性を告げていく。

「まずアイは素手攻撃や槍など近距離攻撃に向いている。炎の魔法の適性もある。」

　元気でいつも明るいアイ。

　そんなアイは全体的に近距離攻撃に向いている。

「ユマは魔法の適性が強い。攻撃魔法は勿論回復魔法やその他役に立つ魔法が沢山使えるだろうね。」

　そのぶん近距離攻撃や武器の適性は薄いという。

　シンは槍、弓、炎以外の攻撃魔法。

　ハルは剣、攻撃魔法全般。

　ケイは槍、攻撃魔法と回復魔法。

「セラは剣、銃、水や氷、風の攻撃魔法。」

　クロは近距離攻撃の適性がある人間は体が丈夫にできているから素手攻撃でも攻撃は、可能と言った。

「…ほら来たみたいだよ。」

　階段を登る音が聞こえてくる。

　音の数からして5人ぐらいだろう。

　6人チームなのにあと1人はどこにいるのだろう。

「扉が開いたら合図だよ。」

　扉が開いたら戦闘時開始。

　(絶対に誰かを犠牲にしなければ生き残れないのならば私は…)

　バァン！

「…………戦闘開始。」