『志奈咲 星羅。春川結麻。姫戸 藍。
  深月 圭。津田 陽。月菜 晋。』

「チームが決まったようだね。」

 セラが入るチームは見事知り合いばかりで少し安心しているようだった。

 クロの言葉にうなずくとセラは屋上から飛び降りる。

 この世界のことを短時間で理解したらしく飛び降りたくらいじゃ自分が怪我をしないことに気づいたのだろう。

 実際この程度じゃダメージすらないのだが。

「あ、セラも一緒なんだね!」

「セラ強そうだからちょっと安心。」

 アイ、ユマの順番に言う。

 女子は知ってる相手と会えたことに安心しているようだが男子はいまだにこの世界を受け入れられてないようだ。

 (受け入れられないのが普通よ。)

 男子三人で集まって何やら話しているようだった。

「…戦闘能力については申し分無いね。セラ抜きでも上位には食い込むだろう。」

「あなたは、クロは戦力にならないのかしら。」

 見た感じクロには実体があるようだが戦えるかどうかわからない。
  
 それに、戦闘能力が高いと言われたところでセラ達もまだ一度も戦っていないのだった。

「セラと同じ体育館に集められなかった人間には僕と同じような存在がついてるよ」

「一応僕も戦えるけどセラの近くじゃないと力は使えないし持続時間も凄く短いんだ。でも。」

 クロはこう続ける。

「戦闘力はセラ以上だよ。」

「えっじゃあ、私達かなり有利じゃない!?」

 クロの言葉にアイが反応する。