「セラ。」
「…何かしら。」
準備をしているとクロに声をかけられる
「ユウって子、また来てるよ」
昨日シンがもう近づくなよと念を押していたはずだが少年は今日も来ていた。
セラは顔をしかめる。
「セラ先輩!!おはようございます!」
「セラーコイツも一緒に行きたいとか言ってるんだけど」
「あかんあかん!お前は来くんな!」
「僕はセラ先輩に聞いてるんです!」
シンとユウの会話にセラは頭を抱えたくなる。
(朝から元気ね…)
「…好きにしなさい。」
「いいの、セラ?」
「言っても聞かないでしょう?」
「それもそうだね。」
そう言うとセラは準備を再開する。
これから向かうまだ見ぬ世界に行くために
「セラー海底ってどうやって行くの?」
「酸素ボンベ?」
果たしてこの世界に酸素ボンベが存在するのか。
しないだろう。
「さぁ、知らないわ。」
「えっどうするの!?」
「クロがなんとかしてくれるでしょう」
「…まぁ何とかなるよ。」
適当すぎである。


