架空世界に咲かせる氷の花


 (……まさかっ)
 
 セラの目の前に迫る剣。
 
 さぁ、真実を明かそう。

 最初から間違っていたのだ。

 少年に空間移動の能力などない。
 
 少年の能力は分身。

 今までセラが戦っていたのは少年の分身。

 つまり本体は別にある。

 セラは氷ですぐ目の前に壁を作る。

 (間に合わないっ)

「セラ。大丈夫?」

 突如剣が消えた。

 それと共に2つの影が現れる。

「…クロ?」

「少年の本体なら、ほら」

 クロが指差す方にいたのは

「…ケイ!?」

「ケイや!」

 途端にシンやハルが出てくる。

 二人が向かう先には少年の本体を倒したケイがいた。

 (今度こそ、光の粒…)

「…セラ。」

 ケイは気まずそうにセラの方を向く。

「今ので怒鳴った事は帳消しにしてあげるわ。」

 セラはそう言うとケイの方を向かずにユマやアイの方へ行った。