架空世界に咲かせる氷の花


 あるとするならそれを実行するのが1番いい。

 だが、そう簡単にできるものとは思えない。

 現実はそう簡単に物事が進まないものだ

 (…そういえばここは現実じゃなかったわね。)

「セラ」

「…ハル?」

 考え事をしていると時間がすぎるのは速いようで、皆がいる所へ辿り着いたようだ

「おー!セラ帰ってきたやん!ほらみてみぃや、俺の勝ちやな!」

「むー、私だってセラ帰ってきそうだなって思ってたもん!」

「嘘やろ!俺の勝ちやって!」

 シンとアイが何故か言い合いをしている。

 セラは自分の名前が出たことに少し驚いたが

 どうせ自分がかえってくるか来ないかで勝負してたんだろうと読みユマの方へ歩いていく。

「…どう?場所作り」

「いい感じ。」

「凄いね、この世界に来て初日とは思えない出来だ。」

 どこから持ってきたかわからないテントの周りに張り巡らせていく結界。

 クロが凄いというならそうなんだろう。
 
 セラ達にとって安心できる場所ができたということだ。

 (まぁ、それはそれでいいんだけど。)

「だーかーら!俺が勝ったんやって!」

「あそこが五月蝿いわ。」

 アイとシンは未だに口論を続けていた。

「セラ、ケイは?」

 セラはハルの質問に一瞬固まってから何もなかったように話す。
 
「別働隊で動くらしいわ。」

 そうとしか言いようがなかった。

「…そうか。」

 あっさりと引き下がったハルに違和感を覚えながらもセラは安堵の溜息をつく。

「セラ、今日はもう休んだほうがいい。」

「…そうね。」

 そして一同は休む準備をしだした。