架空世界に咲かせる氷の花


「いいの?」

「なんの事かしら。」

「ケイの事だよ。」

 早足で歩くセラにクロは話しかけた。

「あの場所に置いていったことの話?」

 セラはちょっと不機嫌そうだ。

「そうだよ。」

「別にいいわ。」

「どこに行くの?」

「皆の所よ」

 それだけ言うと再度早足で歩くセラ。

 その後を無言でついていくクロ。
 
 (ケイがこの先どうしようと私は別に関係のない事だもの。)

 セラは自分に言い聞かせるようにそう思った。

「セラ」

「今度は何かしら。」

「あそこ、見て。」

 そこではひとりの少年が多人数に囲まれていた。

 瓦礫の上に他の人はのっていて、少年だけ間の瓦礫のないところに立っていた。

「何を話しているの?」

「聞いて不愉快になる事かな。」

 理不尽な罵倒。

 単なるストレス発散とわかっていてもセラの顔は険しくなっていく。

「セラ?何するつもり…」

 主となって少年を罵倒している人物の背後からセラは近づいていく。

 そしてその人物の背中を蹴り瓦礫の下へ落とす。

「なっ!?」

「こんにちは。」

 周りの人間が呆然としてる中セラは平然としていた。