連休に入り、社長の実家に車を走らせていた。

「どこまではしるの?」

「もうすぐだ」


結羽の手を握りしめた
どさくさに紛れて


あの頃の事を覚えてないんだな、可愛かったけど、俺が目を覚ましたら
おばさんたちいなかったんだ
どこに行ったって聞いても、知らないとしか言わなかった