会社に行く道のり大学の先輩に
「有村、お前、研修受けてないだろ?部署はどこ?」

「そうよ、結羽いなかった 一緒になると思ってたのに、どこ?」

「私、みんなと一緒に一般職に行きたかったから、社長に直談判したの、一言却下された」


「意味わからないけど社長?」

「うん、就活セミナーの時に変な男いたでしょ?」

うんうん

「あれ社長だったの」

「でなにが関係あるの?」

「そういえば、毎年社長が品定めしてた。なんでも、お見合い相手を探すために」

「有村が、そのお見合い相手として選ばれた?」

「そうみたい、一般職で出会って大恋愛で結婚したかったのに、悪い虫がつくから駄目って、私には選ぶ権利はどこ?」



「おす、有村 朝から演説か?」

「とんちんかんな柳原社長、今日もはでやかな、おはようございます」

「さっさと行くぞ、時間がない」


「まだ出社前ですよ」

「有村とあれする時間がなくなるだから、一緒に生活しようと言ったのに、お前が拒否るからな」

なにこの上から目線は?

「結羽、かわいそう」

「有村の事諦める、社長が相手なら勝ち目ないからな」