二人の気持ち

『あ、後でノート見せて?』

「わかった。」

『ねぇ……なんか今日うるさくない?』

「え?…確かに……」

『なんでだろうね?』

「うん……あっ!」

『何?どーしたの?』

「今日、秋人さん来てるんじゃない?」

『秋人さん?誰?』

「……アン?本気で言ってる?」

『うん。』

「知らないの?すっごく有名なのに?」

『知らない。私より有名なの?』

「あっ……ごめん…」

『やだなーもう。冗談だったのに。それで?誰なの、秋人さんって。』

「うん……秋人さんは喧嘩も強いし、カリスマ性があるの。だから、尊敬してる人が多いんだ。別に暴走族じゃないんだけど…まぁ、そんな感じにはなってるよ。」

『へー。』

「山口 秋人(ヤマグチ アキト)
高2。男子は 山口さん、秋人さんって呼ぶ人が多いの。女子は秋人様、秋人さん。」

『秋人様!?』

「そう、秋人様。」


ありえない……天皇家でもないのに様付け?