俺は、
アスファルトに向かって
ダイブする格好になり、

顔面をシコタマ打った。

鼻っ柱にツンとした痛みが走り、
カッコ悪い自分に苛立って、

吠えながら
起き上がった俺は、


鼻血ブー。

リカはキャー。


遠くにファンファンと
パトカーの音。

おそらく、
今までの人生で
この時ほど鼻血を噴いた事はない。

それだけアタマに
血が昇ってたんだろう。

俺たちは3人で、
パトカーの後部座席に座った。

リカは真ん中で、
俺に密着してる。

リカの肩の柔らかさが
気持ち良い。

そんなショーモナイ事を考え
ながら、

俺たちは警察署に連れていかれた。